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 April 4, 2005 

公立学校を主張するシュタイナー学校の問題で、連邦裁判所が宗教問題に初めての裁判

2005年4月1日、サクラメントにて聴聞会。ダンレル裁判官は2校に及ぶプランズの訴訟を二つに分割すると発表した。シュタイナー教育の背景にある世界観、人智学が宗教なのかどうか初めて裁判に持ち込まれる。裁判は2005年9月12日から開始される。判決は、公費によるシュタイナー系のチャーター・スクールおよびマグネット・スクールがこの宗教に密接である点が容認できるのかという論点に即座に及ぶものと思われる。

人智学とは全世界的なネットワークを持つシュタイナー学校の背景にある精神運動をいう。プランズは立法遵守の観点から、人智学は宗教の一派であると主張している。被告の主張では哲学である。ここが決定的な争点となる。人智学が宗教活動ではないとすれば、人智学の税金による運営は憲法違反であるというプランズの主張は斥けられる。プランズ代表のデボラ・スネルは「比較宗教学の学者たちは人智学を宗教であると言っているし、参考文献にも宗教として分類されています。」と述べている。

 

背景

 プランズは、シュタイナー学校は公立であるにもかかわらず、オカルト宗教一派である人智学に本質的に分かちがたく基盤をおいていると主張し争っている。公立シュタイナー学校のカリキュラムや教師養成は、人智学の精神理解による子どもの発達に基づいており、公費を使用しながら人智学教義へ依存していることは、合衆国憲法およびカリフォルニア州法に対する違反行為であり、容認することはできないとしている。

 プランズは1998年2月にサクラメントで連邦当局に訴訟を起こした。シュタイナー式マグネット・スクールがあるサクラメント統一学校地区とシュタイナー系チャーター・スクールがあるツインリッジ小学校地区が被告となる。

 2001年5月ダンレル判事は、訴えの適格に欠けるとして、2校の地区に対するプランズの主張を棄却した。プランズは上訴し、2003年2月、第9上訴巡回裁判所が2校の地区を納税者として訴える権利をプランズに承認し訴訟を復活させた。

 

プランズとは?

公立私立を問わずシュタイナー学校の元父母および元教師によって1995年に組織された。1997年にカリフォルニアの非営利会社となる。プランズは、シュタイナー・カルトの外側からシュタイナー学校がどう見えているかを父母、教師、運営委員へ知らせる、米国におけるシュタイナー学校の公費運営が違法であると公表する、および米国憲法修正第一条に抵触していることを法廷で争うなどを使命として挙げている。

プランズのボランテイア運営陣には、公立学校の教師が二人いる。一人はシュタイナー教育の教員養成コースを受けたことがある。この怪しげな共同体の元代表者、キリスト系反カルト団体の共同経営者、元父母が二人である。代表者のデボラ・スネルは、私立シュタイナー学校の元経営者であり、シュタイナー系チャーター・スクールの立ち上げに尽力した。詳しくはプランズ・サイトを参照のこと。

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