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 シュタイナー顔写真

PLANS 日本語
シュタイナー教育の実体を世の中に
 
よくある質問

桜 


- PLANSのメンバーは、単に不平不満を言っているだけの親たちなのでは。(↓)
- シュタイナー教育がそんなにオカルトに満ちているなら、なぜ子供を学校へ入れる親が多いのか、親たちが皆オカルトなのでは。
- オカルトだと分かった時点で、単に学校をやめればいいのではないか。
- 長年シュタイナー学校に通って健全に成長している子が大勢いるではないか。こうした成功例をどう説明するのか。
- 始めにしておくべきリサーチをせずに学校を決めた親たちが責められるべきなのか。
- PLANSは、教師が皆オカルト信者であり、子供たちに対して嘘つきであるというのか。
- シュタイナー学校はもう長い間存在している。なぜ今まであなた方のリサーチが表面にでてこなかったのか。
- シュタイナー教育はカルトか。
シュタイナー学校では、左利きが問題になるというのは本当か。


[質問] PLANSのメンバーとは、単にシュタイナー教育に対して斧を振るいたいという不平分子なのではありませんか。参加した場所が自分の思ったようではなかったからで、本当は戻りたいのではありませんか。

[答え] いいえ。メンバーと支援者の殆どは、ここの体験からただ離れるだけではすまないという父母です。なかには子供をシュタイナー学校に長く通わせたという人もいます。何があったのかを理解する必要があるという気持ちから、この運動と創設者であるルドルフ・シュタイナーの研究を始めました。そして、この教育が本当はどういうものなのかを他の人たちに知らせる必要があると感じています。なかにはまだ辛いと感じている人もいますが、それ以上に大切なことは同じ体験を他の人に繰り返して欲しくないということです。


[質問]  そんなにオカルトに満ちているなら、なぜ子供を学校へ入れる親が多いのですか、親たちが皆オカルト信者なのではありませんか。

[答え] シュタイナー教育が表面にみせる公的な顔には非常にだまされやすいのです。少し調べれば、オカルト宗教のセクトである人智学によって生み出されたことは疑いようはありません。しかし、うわべはとても優しくて芸術に基づいた教授法として取り上げています。インターネットや個々の学校案内の資料を見ても、オカルトや運動の使命には一言も触れられていません。生まれ変わりの魂の仕事は、この教育の根底となる考え方として、教室の中や教師間会議で取り上げられているにもかかわらず、いっさい記述がありません。


[質問]  子供たちがオカルト主義を学んでいると分かった時点で、単に学校をやめればいいのではありませんか。

[答え] そういう親が大勢います。PLANSはシュタイナー学校と他の私立学校の入学/定着率の記録を統計的に比較したいと考えています。
 この教育には、他の学校と異なる点が多くあります。単に他の学校に移ればいいかというと難しいのです。例えば、2年生までは読み書きを勧めません。ですから、ここで一年を過ごした後、2年生になった子が公教育に変わった時、学習能力の点で追いつくのが大変でした。家庭教師をつけている元シュタイナー学校の児童は大勢います。低学年では教師の後について真似る教え方をしており、実際にどの授業も真似ることで成り立っています。学校を変えることは低学年の子には特に困難です。
 宗教色の濃い勉強会や、ワークショップには参加しないことにするという父母がたくさんいます。子供たちには何とか上手く付き合って欲しいと願いながら、学校はやめないという決断です。また質問に答えないとか、人智学との関係をはっきりさせないなどの評判があります。結果的に、宗教色やオカルト色に疑問を持った父母でも、選択の自由はあまりないと感じるのがほとんどです。ただ我慢するという父母もいますし、生活スタイルを変えて深く入り込んでいき、古い友達と会わなくなる人もいます。
 彼らは学校のことを共同体と呼んでいます。ボランテイアと集会に費やす時間が増え、没頭していき、空いている時間の(お金も)殆どを寄付することになります。ここを離れて元の生活に戻ると、カルトで過ごした時間をどのように使ったらいいのか戸惑う人がたくさんいます。シュタイナー学校の共同体を出たあと、専門的な救済を求める親子はめずらしくありません。


[質問]  長年シュタイナー学校に通って、健全に成長している子供は大勢います。こうした成功例をどう説明するつもりですか。

[答え] シュタイナー学校は有名人の父兄の名前を次々あげるのが大好きです。ピンク・フロイドのデイビッド・ギルモアや、卒業生で有名なのは、アメリカン・エクスプレスの社長であるケニス・チェネルです。デイビッドは現在ではヴァルドルフの体験を「ひどかった」と言い、PLANSのメンバーになっています。
私たちがよく耳にするのは4年生になっても文字を読めない子供たちや就職できない高校の卒業生です。もちろん、よい例も悪い例も両極端の結果があるのは、どこの学校にも共通しています。教育体系の正しい評価は、広範囲にわたる統計によってのみ得られます。シュタイナー教育機関が出版禁止にした1981年のドイツの調査以外に統計はありません。シュタイナー教育がよい教育なのかどうか誰も知らないということです。


[質問]  始めにしておくべきリサーチをせずに学校を決めた親たちが責められるべきなのでしょうか。

[答え] 父母は子供に一番よいと思うことをします。学校は美しい環境や完璧なまでに芸術活動に統合されたカリキュラムをみせます。そして教師たちは教育に人生を捧げています。背景となっている宗教的な人智学について尋ねられると、教師も勉強しているんですよ、でもそれは教室の外でなのですと言われます。
 これがまったくの嘘の建て前なのです。子供の魂の生まれ変わりを導くという真の意図について、初めから親を暗闇において隠してしまいます。


[質問]  PLANSは教師がみなオカルト信者であり、子供たちに対して嘘つきであるというつもりですか。

[答え] とんでもありません。教師の多くはすばらしい方々です。教師として優れ、父母と同じ理由で参加してきます。不幸なことに、父母が去るのと同じ理由で去ってゆきます。なかには留まって、魂の仕事に関わらないように努力をする人もいます。自分の学校では違うやり方をしようとする人もいます。しかし、カルマと魂の生まれ変わりの関係は学校生活に深くからんでいるので、避けることは難しいと分かってきます。公立のシュタイナー学校でも人智学に支配されています。宗教的な理想はこの学校から分かちがたいものなのです。


[質問]  シュタイナー学校は、すでに長い間存在しています。なぜ、今まであなた方のリサーチが表にでてこなかったのですか。

[答え] 人智学はオカルトのセクトのひとつであり、「秘儀参入」によってのみ明かされる奥義の知識に基づいた閉鎖的な組織です。彼らは独自の本を出版し、彼ら所有の会社から学校備品を購入し、独自の食物を育て、独自の病気に対処します。PLANS以前にシュタイナー教育の批判をしたのは、宗教の出版物がいくつかあっただけです。
 たいていの教師はシュタイナーの著作を難解であるとみなしているので、父母はシュタイナーについて深く調べようとせず、思いとどまってしまいます。推進者はシュタイナーを哲学者もしくは科学者といいますが、人智学信奉者は、学校の外ではシュタイナーをシュタイナー自身が自分をそう呼んでいたようにオカルテイストと呼ぶのです。オカルテイストと口にしたら、見込み客が眉を吊り上げるだろうことは明白でしょう。アメリカという宗教の自由が確立した国では、人々は自分たちのしていることを隠す団体というものに慣れていません。
 PLANSは、さまざまな背景と信条をもつ人達で構成された宗派のない団体です。我々は、シュタイナー教育を完全に白日のもとに晒すことを目指しています。この教育を選ぼうとしている父母のために役立つ事前調査を提供し、この教育を最良のものとして選択する父母が確信をもつためにも、情報を提供したいと思っています。


[質問]  シュタイナー教育はカルトですか。

[答え] それはあなたのカルトの定義にもよりますが、ここの教師はよくカルトのように振る舞います。家族は共同体に深く巻き込まれていくので、共同体以外の友人との交流がなくなっていきます。そういう友達との付き合いを絶つことはめずらしくありません。あらゆる面でヴァルドルフ式の生活に合わせようとすると、家庭生活は劇的に変わっていきます。理由がよくわからなくても、食べ物、着る物、振る舞いについて詳しく定められたものに沿う努力をするように言われます。資金集めに深く関わっていく人が大勢います。共同体を支えるため、父母はもっとお金を出すよう期待されます。
 シュタイナー教育が一つの生き方になります。孤立したものです。人智学教義に忠実な学校になると、ダンス教室やスポーツクラブなど、学校外の活動には子供を参加させないように言われます。父母が悩むような質問には、すべて人智学的観点からみた正しい答えがあります。子供の食事、衣服、しつけ、何時に寝かせるか、寝室は何色がいいか、どんな玩具がいいのか、だめか。ボールを蹴るという単純な喜びさえ、しない方がいいとされています。教師はどんな形態であれ、電子メデイアの全面禁止(たいてい無理)を施行しようとします。特にテレビとコンピューターは、人智学ではアーリマンという物質霊の地上化したものだと言われています。禁止事項は録音された音楽やラジオにも及び、こういうことが親戚や近所づきあいをも難しくしてゆきます。子供の写真もあまり撮らない方がよいとされています。
 シュタイナー式の生活様式を喜んで受け入れる家族もあれば、家庭生活への行き過ぎた介入だと感じる人もいます。子供のしつけ方を完全に変えてしまう親たちもいます。そういう場合は、子供が非常に混乱します。人智学の医者や治癒オイリュトミーを勧められ、家庭教師やカウンセラーや専門誌など、外部の人間の助けを借りることは勧められません。
 予防注射を受けていない子供がたくさんいます。予防注射を受けようとすると厳しく批判されます。シュタイナーは、ある種の病気は、子供が過去生から残してきた問題を解決するためにあると信じていました。信じやすい親は、シュタイナー的な意味でよき親であろうとするあまり、高熱や深刻な病気のときに必要な医療を求めず、子供を危険にさらしてしまいかねません。
 シュタイナーはオルタナテイブな教育ではありません。人智学の表看板です。人智学はカルトの特徴をたくさんもっています。そして学校はその使命を帯びた部門です。学校に入学しただけでは、カルトに加わったとはいえないかもしれません。父母会のほとんどはカルトではありませんし、人智学を知らない父母ばかりです。しかし、献身的な父母の多くが、そうとは知らずにカルトに寄付をし、大変な仕事をしています。教師の研修センターのなかには、宗教的なセミナーであることを正しく表現している所もあるようです。教師全員が人智学信奉者ではありませんが、教義への絶対支持はキャリアを重ねるうえで前提になります。教義に忠実な教師は、シュタイナーの言葉を福音として受けとめています。


[質問]  シュタイナー学校では、左利きが問題になるというのは本当ですか。

[答え]  はい。子供の過去生と関係があります。教師は注意して直さなければいけません。シュタイナーは1923年に次のように教授しています。

1923年5月23日

[教師] 左利きは矯正する必要がありますか。

[シュタイナー] 一般的には、そうです。だいたい9歳前までに、そうします。学校では、左利きの子が右利きになってゆく姿をよく見かけます。矯正することによって、悪影響がでそうなときはいけませんが、そういうことは稀です。子供というものは集合としてみることはできません。個性には指数増加的な広がりがあります。右手も左手も利き手として使えるようにしようとすると、成長してから知能が遅れる原因になりかねません。

左利き現象は、カルマ関連の原因であることは明白です。カルマの弱さのひとつです。例を挙げると、前世で働きすぎた人がいたとします。肉体的にも知的にも働きすぎ、一般的には、魂や感情においても霊的に多くをなした人は、次の人生では、極端に弱く生まれてきます。こういう人は、低次の人間と呼ばれるところに根ざしたカルマに由来する弱さを克服することができません。(死と誕生との間にある一生は低次の人間部分をつくり、前世は高次(the head)の人間部分をつくる)このため、強く発達したところが逆に弱くなり、左手足には特に強く現れます。左利きは、脳の左側でなく、言語を操る右脳に影響します。

働きすぎれば、そのために現れる弱さが来来世に持ち越されることもあります。そこまで弱くなければ、バランスがとれてゆきます。
また子供が文字を書く、絵を描く、何かするなどあらゆることに、右手と左手とを同じように使えるように仕向けると内面の力が削がれます。自我とアストラル体とが大きく離され、成長してから無気力になります。何の介入もなければ、エーテル体は右よりも左に強く発達し、アストラル体は左よりも右に強く発達します。このことは無視できない事実であり、注意を払う必要があります。単なる力学的なバランスのことを言っているのではありません。もっとも誤解されているのは、何もかも両利きで上手くできるようにしようとすることです。両利きがバランスのとれた発達だというのは、人間の本質に対する現代の大きな誤解です。

Renewal of Education (GA301) translated by Robert F. Lathe and Nancy Parsons Whittaker

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